Bye!“Mr.student”
まだ言わない予定…だった。



まだ“言わさない”予定…だった。



式が終わったら、HRが残ってる。



HRが終わったら、その後…クラスの奴らと打ち上げがある。



そう。アイツの高校生活はまだもう少し残ってる。



だから全てが終わるまで…少し言い過ぎかもしれないが、アイツの籍がこの学校にある3月31日まで待てと言われれば、待つつもりでいた。



ここまでくれば1日も2日も…1ヶ月だろうが同じだし…な。



とりあえずケー番さえ渡しときゃ連絡はとれる。



今日は本当にそれだけで終わらすはずだった。



なのにアイツときたら…



「最後の最後でやらかしやがった…」



俺はゆっくりと瞳を閉じると、再び大きな溜め息をついた。

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