Bye!“Mr.student”
春…なんだよ…な。



待って待って待ちわびた春が来たんだよ…な。



“別れ”なんかじゃない。



“始まりの”季節が来たんだよ…な。



窓を閉め、クルリと踵を返した俺は、少し曲がったコサージュを拾い上げた。



「よし。忘れ物…届けに行くとすっか。っと、その前に…」



そして放りなげたままのケータイを手に取り、メールboxを開くと、



「はっ!ガキが……言ってくれんじゃねーか。………今夜、覚悟してろよ。」



返信は後回しにパタンとケータイを閉じると、保健室を後にした。





end...

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