1分と31秒のとびら。







気がつくと私は、また透明な存在になって病院の中にいた。


ベッドの上に寝ているのは私。

横に座って心配そうな顔をしているのは由紀。


由紀、ごめんね。

いつもいつも心配かけて。

ちゃんと由紀と一緒に帰ればこんなことにならなかったのに。


ねぇ、もう1回、由紀と話したいよ。

バカだなって言って欲しい。


触れたいよ、由紀に。


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