1分と31秒のとびら。
強く思った瞬間、眠っている私の方へ強い力で引かれ、その中に引きずり込まれた。







「・・・・・・ゆ、き?」



「ひより!!」




ぼんやりする視界の中で由紀が私を覗き込むのが見える。

もしかして、私、生きてる?




「由紀、私・・・生きてるみたい」




「ったく・・・バカ!!心配かけんなよ」




ああ、私、助けてもらったんだね。


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