1分と31秒のとびら。
「もう、いいだろ」


由紀は昔の写真が恥ずかしいのか、アルバムを本棚に戻そうと取り上げる。




その時、何かがアルバムの間からひらっと舞った。





「ひより、これなに?」



それは綺麗な鳥の羽だった。

全体に赤みがかっていて、美しい模様がある。




「ひろったの、小さいとき」



「こんな羽の鳥、日本にいるのか?」



「よく覚えてないんだよねー」


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