1分と31秒のとびら。
「ただいまぁー・・・って誰もいないんだった・・・」



夜になっているのに部屋の中は暑くて、そして、私の独り言の残響が消えると物音ひとつしなかった。

私は部屋の電気もつけず、由紀の部屋の窓を眺めていた。



あ、電気がついた。



どうしよう。

なんか寂しい。


・・・由紀と一緒にいたいって思っちゃうよ。



由紀のせいだ。

由紀が変なこと言うから。


由紀が変なことするから。






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