君の好きな人。
「…無理して笑うな」
そう言って龍哉は私を腕の中におさめた。
ちょっと怖いけど、それ以上に温かくて、安心する。
心がちょっと緩んだとたん、涙がとめどなく溢れてきた。
「…うぅ゛…怖かったぁ…」
私は子供見たいに龍哉の中で泣き続けた。
その間も龍哉はずっと私の頭を撫でながら、背中をさすってくれた。
私が泣き終わると、龍哉は「帰るか?」と聞いてきたけど、私は皆に心配かけたくないから「ううん」と答えて球技大会に出ることにした。
「このこと、誰にも言わないで?」
「あぁ…でも俺、昌利と探してたから、一応伝えないと…」
「んーじゃぁ昌利だけね…」
「りょーかい」