キミヒトメボレ


「昨日ねっ!!バイト先でじゃーん♪♪」

鈴菜は嬉しそうに笑って鞄から、綺麗な箱から見せてくれた。

綺麗―!!
いいなぁ~♪♪

「でしょっ?やっとくれたの・・・あのバカが」

この前のケンカのことまだ、根に持っていたんだ。
大変だなぁ―・・・鈴菜の彼氏くん。

「でもこれ買うってアイツ頑張ってたから…嬉しくなるね」


そう言う鈴菜は、やっぱりあたしとは違う。

言葉が欲しい。


あたしも文字だけじゃなくて、声で喋りたい。


「陽菜子??」

心配そうに見つめる鈴菜に、あたしは慌てて文字を打つ。


なんでもないよ!!
ちょっとイラってしただけ♪笑っ


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