あなたに逢いたくて
幸せを祈ります…

幸子と康博は初めて出会ったその夜に大人の関係になった。

幸子・二十歳。

康博・三十八歳。

十八歳も歳が離れた二人だったが、不思議と話しが合い意気投合した。

その夜二人は居酒屋で軽く食事をしながら、ビ−ルやチュ−ハイを三杯ずつ飲んだ。

お酒がそれ程強くない康博はかなり酔っていた。

一方元々お酒の強い幸子はほろ酔い程度で、意識ははっきりしていた。

千鳥足の康博の手を引くように、幸子は大阪難波のネオン街をゆっくりと歩いた。

やがて二人はラブホテル街に足を踏み入れ、康博は幸子に誘われるようにして一軒のホテルへと消えて行くのだった。


康博がふと気が付くと既にホテルのベッドの上に仰向けになっていた。

ベッドル−ムからはシャワーを浴びる幸子の後ろ姿がガラス越しに見えていた。

少し酔いの覚めた康博は服を脱ぎ、バスル−ムのドアを開けた。

二十歳の幸子の肌は張りがありシャワーの水滴を弾いていた。

ふくよかな白い肌は二十歳とは思えないなまめかしい色気を漂わせていた・・・。


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