ヒミツのお姫様☆
「おせぇ。
早く言わねぇと、本当にキスするよ?」
とても綺麗な笑顔だけど、
どこか意地悪なオーラを放つ八王子くん。
……言うしかないのかな。
軽く決心したとき。
「ぶっぶーっ!
時間切れーっ」
さぞかし楽しそうに人差し指を私の前に突き出し、目を細める八王子くん。
「は……い?」
じ……かん……ぎ……れ?
ぽかーんとみっともなく口を開く私を見て、バカにしたような笑いを少し見せた八王子くんは、
「……っ!?」