キミの手の奥の僕
「ご、ごめん待った?」
沙和と晴がくる。
晴の手には、私たちと同じ袋が握られている。
「もう、払うって言ったのに」
ぶつぶつと晴に文句を言う沙和。
「だーから、これぐらい俺が買うって」
それに、苦笑いを浮かべて晴が言う。
「でーもー」
「わーったから、じゃあ今度俺になんか買ってくれればいいからさ」
晴のその言葉に沙和の顔がぼんと赤くなった。
「それ、待っとくから」
にっと笑う晴。
あーなんか、初々しい?っていうか。
羨ましいっていうか…。
あーいいなあって思う。