キミの手の奥の僕
「…じゃあ、俺も今度買ってもらおっかな」
「…え?」
「なあーんてね!嘘だよ」
「ううん、プレゼントするね」
私は笑って言う。
それよりも…。
今、未玖 “僕”が“俺”になってなかった…?
「さあてと、僕らそろそろ出る?」
…あれ?
聞き間違い?だったのかな。
おかしいなあ…全く。
今度耳鼻科行かなきゃな。
ひとり悶々とそんな事を考えていると、いつの間にかみんな私よりも離れたところを歩いていた。
「うあ…っと、待ってー!」