ウラコイ2 銀幕の旦那様



























「槌谷ぁー、大丈夫か。ちょっと疲れたな、」





撮影は始まって半日たった



覚えることや色々
頭の中で整理しながら


撮影助手をしていた…





「はい、けど勉強になります。」




千広さーんと
スタッフの声がした。


「そうだな……、っと悪い、」





千広さんは のそのそ
スタジオに戻って行った







「ふあぁ…」



「でっかい欠伸ですね、槌谷さん」




「ふ……は!神田君…、」



あくびを噛み殺した
驚いた




「……ごめんなさい。会見だまっていて」




「…そ」


そんなのしょうがないよ…






わたしは言わずに、
ふいと横を向いた




危ない危ない…
つい何事もなかったみたいに流す所だった




会いたくない…






「……別に。じゃあね、」



私は立って休憩所を出る





「あの男が゙千広゙さんなの?」


「そうだけど…。」




目を細めて笑った。



「いい先輩だね。」


「……うん。」






ちょっと…怖い

笑ってるのに感情がないみたい





役に入ってる
からかもしれないけど…





「じゃあ、お疲れ様です」




私は走った
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