ウラコイ2 銀幕の旦那様




わたしは10時前にはホテルのロビーに行った




人通りは少なかった
夜だからだ…






翔太君はロビーの木の隠れた目立たない所にいた




「翔…神田君…。」

「お…きたきた。早かったね、行こうか」



すっとソファーから立った



「行くってどこに?」


「ホテルの奥のプライベートプール。鍵はもらってあるからさ、」



浴衣の懐から鍵をとり出した




「……あったんだ、プール。表にしかないと思ってた」




にぃっと翔太君は笑った



「行こうか、」



右手に懐中電灯を持って、ホテルの入口に歩き始めた





















綺麗だった舗装から外れた所を歩いている



ホテルの裏側にずんずん進んでいく



人気はまったくない


「…あるの?こんな奥に」



「あるよ。…みちるさんそういえば一条さんとはうまくいったらしいね?」




翔太君は前を見ながら言った




懐中電灯の明かりが先を照らす





「あ…うん。なんとか……ね。聞いたの、めぐみさんに?」




さぁと生ぬるい風が背中をなでる



「…ちょっとね、でもみてればわかる。雰囲気変わったよ、多少丸くなった感じがするな」


< 145 / 600 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop