ウラコイ2 銀幕の旦那様
「みちるさん、さっきはなんで俺を見てたの?なにか顔についてた…」
「いや…。その…き綺麗だなあて…」
「綺麗…俺が…、何もしてないよ。」
りんご飴を食べながら呟く
祭りの会場から移動して
小さな公園にあたし達はいた
「何もしてなくても。色気っていうのかな…そんな感じの…うん。多分、」
「…そういえば監督も似たようなこと言ってたな。なんか…綺麗に見えるようになったとか何とか…」
監督も気づいてたんだ…
本人にはわからない
だろう魅力というやつ…
自然と…
人が振り向くような雰囲気
それは凡人にはない
選ばれた人間にあらかじめ
備わっているモノ
皮肉にも彼の父
神田怜一の持っていたもの
彼は気付いてはない…
とてもきれいな華… みたいな
誰もが目をとめるような
「……色気ねぇ。まぁあるに越したコトないけどな、んな沢山ばらまくものじゃないな。芝居は別としてさ…」
「うん…」
「…俺が今更別の女を誘惑するわけないだろ。」
耳元で囁く声にドキドキした
りんご飴は食べかけのまま握ってる
「…翔太く…」
「…呼び捨てで呼べばいいのに。」
「だってばれるのが…」