ウラコイ2 銀幕の旦那様
「そう思ったら工藤さんて人もイケメンよね、ぼけーてしてるように見えるけど…」
「そうかな。」
「ま、ちぃ姉は神田さんが一番いいんだろーけど。」
「それは…そうかも。」
〈美帆目線〉
「町谷さん…?」
「……、はじめましてお、お兄さん。」
休憩を狙ってこられた…
逃げようがないじゃない
工藤匠さんはにこりと笑っている
このくそ暑いのに、シャツ…
ネクタイは絞めてない
「……」
「あの、」
「あぁすみません。旬から聞いてたより綺麗だなぁて思って」
綺麗…て。
「ありがとうございます。…」
「それはこちらの台詞だよ。町谷さん、こちらこそありがとう、旬を好いてくれて。旬は分かりにくい子だろ…。」
お兄さんは
タバコを吸ってもいいかな?と言った
あたしは頷いた
あたしはタバコは嫌いじゃない…
旬は吸わないけど。
煙草を出してパチンと火を点ける
旬に似た長い指…。
「…旬から聞いたと思いますけど、工藤の家は政治家で、厳しい家でした。俺達兄弟は男だからなおさら厳しく育てられて…敬語…旬も話すでしょ?抜けないんですよ。小さい頃から躾られたから」