ウラコイ2 銀幕の旦那様
「…助かったよ。ありがとう」
「いえいえ…」
「まぁみちるさんが持ってきてくれて嬉しかったけど、くれたのがケビンさんだからな。なんかやだな…」
つい笑ってしまった
「…やだなって、」
「…まぁいいけどさ。なんかお礼するよ、みちるさん。何がいい?」
お礼 …?
「お礼って…そんな…つもりじゃ。ただの私のお節介だし、勝手にした事だから、」
「でも助けてくれた…、何かしたいんだ…。わざわざ東京まで行って…みちるさんが決めきれないなら俺が考えとく。」
そんな事いわれたら何も言えない…
ただ勝手にしたのに
「じゃあ、夕方までに考えておいて。」
「え…ちょっ…かん…」
すたすたと彼は走って行ってしまった