ウラコイ2 銀幕の旦那様
「潤くんも結構こたえていたみたいだったわ、わたしも詳しくはわからないけど…」
「…そうか」
あたし…あの人に会ってみる
彼女はどんな気持ちで言ったんだろう…
「わたしにはここまでしか話せないわ、翔太。彼女と会うならしっかり聞いてきなさい、何故みちるちゃんと潤くんをすてて行ったのか…」
「あぁ…」
「私がついでに馬鹿って言っていたって言っときなさい。」
母さんは もう飲みきった紅茶のカップをみながら言った
「ただいま~、母さん酎ハイ飲む?買ってきたんだけど…翔太も」
玄関から足音がした
「お帰りなさい、周」
「話は終わったか?」
母さんに買ってきた袋を渡しながら聞いた
「あぁ、ありがとう」
「…馬鹿だな。お前も、母さんオレはビールね。グラスについでよ」
「…たく、自分でしなさいよ。グラスってなによ~」
ガタガタ探し出した母さんに
兄貴はため息をつきキッチンに行った