RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-

Doll‐蝶‐




あたしを追ってきた香織は部屋に着いた時すごく息切れしていた。


「あ、ごめん・・・。か…あいつとはちょっと、昔ね…」


「いや、それはいいけど…。なんでそんなに普通なわけ?!普通息切れるでしょ?」


「あぁ~、あたしやんちゃガールだからね…」



ついこないだまでは悪いことしてたし…

いや、別に悪くはないか。蝶の総長だっただけだもん。


でも、こんなところで会っちゃうなんて。運命って怖い…



「それよりさ、DOLLの事教えてよ?」


「は…?」

香織?それを聞いてどうするの?


「暴走族ってなんか面白そうじゃん!」


訳のわからないことを言って目を輝かせる香織。

う…そんな目であたしを見るなぁ!


ってか、まずこんな関わりたくもないんじゃないの?ふつうは…

香織が特殊なだけ?人って面白い。



「そんな、面白くもないよ?総長になってこの辺で1番だったらまとめるのとか必要だし、確かにいい仲間には出会えたけど…教えることなんか…」


「えぇ!?いいじゃん!教えて~」


香織はどんどんあたしに迫ってきて、引く気は一切ないみたいだ。

あぁー、これじゃ断れない―――――――!




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