RINE‐俺様御曹司×意地っ張り姫-

重い体を無理に動かして制服を着る。



洗面所へ向かうと悪魔な香織さまがにこにこして立っていた。


笑ってないでください、香織さん。

あなたのおかげで死にそうになったんですよ。

あたしは思わず苦笑い。



そして手渡されたメガネ。


「え…」


「ああ、海コンタクトだめだよ。メガネのがにあいそうー」


「だからって…」


「昨日海が寝た後にあいそうなメガネ見つけちゃってね。買っちゃったー」



…いつの間に…。


ありがたいけど、メガネだとばれない?

買っちゃった―とか軽く言われてもね…。



「とにかく使ってよ!それつけて見ると分かるけどあんまり分かんないよ。眼鏡って印象変えるし」


そこが問題だったけど、眼鏡のがあたしも楽なんだよね。




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