幼なじみと2週間
「おはよーっ!」
「おはよ!てか鈴テンション高くない?あ、イケメンたちとなんかあった?」
やっぱり愛佳にはなんでもお見通しみたい…。
「鈴って分かりやすいからあたしじゃなくても気づくからね〜!」
笑いながら話す愛佳。
「そんなに!?んーと、一生君覚えてる?」
「一生君…あ、覚えてる!あのイケメンでしょ?」
「うん。実はさ、一生君に映画に誘われたの!」
あたしがそう答えると、愛佳は意味不な笑顔を残して
「面白くなりそう…」
と呟いた。
"面白くなりそう"って…何がだろ?
自分の言葉を振り返るけどさっぱりわかんない…。
「おーい鈴?どした?顔すごかったよ?」
そう言われて、ハッとなる。
「だって気になったんだもん。面白くなりそうって!」
「…ま、そのうちわかるって!」
「おーい!席つけー!」
丁度担任が入ってきて、愛佳は自分の席に戻った。