夜色オオカミ




家に帰り着くと、そのままドサリと倒れるようにベッドにダイブした。



あたしは、紫月さんとどんな関わりがあるの……?



あの切ないような不思議な感覚。



それは十夜を想う…温かな感じとはまるで違う。



双子の花嫁……。



考えれば考えるほどまったく意味がわからない。



あたしが双子じゃないのは間違いない。



ママのあたしがお腹にいる時の写真だって見たことがある。



普通より、むしろ小さめなママのお腹。



中々気付かれなかったのよ…そう言って笑ってたっけ……。



「ママに聞いてみようかな……?」



でも



今日もきっと日付が変わるまで帰らないよね……。



いつも忙しいキャリアウーマンなあたしのママ……。



パパも同じく仕事大好き人間だ。



二人の愛情を疑うことはないから、一人の時が多くてもそれなりに平気なんだけど……。



どうしよう……。



今はすごく心細い。








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