夜色オオカミ




やめよ…っ。



考えてもなんか怖くなるし…。



あたしは気を取り直して頭の中から紫月さんを追い払う。



考えることは山ほどあるけど……あたしは一人じゃないもの。



そうしてあたしは、あたしを絶対に一人にしない人に視線を向けた。



「…で、あたしはどこで暮らすの?」



広い敷地内のどこで暮らすのか聞いていなかったあたしは十夜を見て首をかしげた。



「そんなもん俺んとこに決まってんじゃねぇか。」



「十夜の、とこ…?」



他にやるかよ…そう言って、十夜はあたしを見てニヤリと笑う。



「俺の家の俺の部屋。」



「十夜の家の……十夜の……部屋ぁっ!!?」






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