夜色オオカミ




よく解らないままに俺の花嫁探しは始まった。



先ずは生死。



わかるかよ……。



大体何週間で見つけられるもんなんだ?



いや何ヶ月?



まさか何年?



爺さんに聞けばそれぞれだと言う曖昧なもの………。



そのうち俺は次第に、



花嫁に興味を持ち出した。



顔は?性格は?歳は?



気になる俺の花嫁………。



花嫁は魂を結びつける存在なのだと言う。



人狼の魂の半分はその花嫁が持っていて、俺達はそれを感知する。



心の底から愛し愛することが出来る唯一の一人。



それを己れに眠る狼の血が感知する…のだと。



自分を支え後継者を育む生涯の伴侶








そうして……












その瞬間はやってきた。






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