夜色オオカミ




「だから~自己紹介するってば。

灰斗です!18歳です!灰色の狼に変身しまぁす!!」



「お…っ、オオカミに変身……!?」



萌花は灰斗のアホな自己紹介にギョっとして目をむいた。



そんなあっさりバラすんだ………。



あたしは遠い目をして灰斗を見たけど、



萌花の顔は最初青くなって、次第にだんだん赤く染まる。



「この……っ、ど変態っ!!」



真っ赤な顔で灰斗に向かって手を振り上げようとしてる。



「えっ!?なんでっ!なんで~~っ!?」



怒られる理由がわからない様子の灰斗は慌てて萌花から逃げている。










「初対面でその発言は変態くせーなぁ………。」



十夜はマヌケな従兄弟をあたしに負けない遠い目をして見ていた…………。






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