僕、ギャルと付き合います。
すると、何かが俺の顔を包んだ。


えっ!? 由梨!?


そう、由梨が俺を胸に抱きしめてくれていたんだ。


「由梨・・・?」 


「辛いなら泣いてもいいよ」


こいつ・・・


何をわかっているんやろ?


いや、きっと何もわかってない。
ただ、俺の表情に何かを察したんだと思う。

そんな俺に何も聞かず抱きしめてくれるなんて、
由梨の方がずっと大人やないか!


「胸・・・当たってるで?」


「けっこうあるでしょ?」


「うん」


「少しなら・・・触ってもいいよ」 


由梨・・・  



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