僕、ギャルと付き合います。
元々、利佳子さんにとって俺は、
恋愛対象とか、そんなんじゃなかったんだ。


ただの暇つぶし・・・?


いやいや! 

利佳子さんはそんなことはしない!


きっと他に理由が・・・


理由があったとしても、それはきっと、
彼より俺の方が好きって理由ではないはず。


由梨・・・


悲しい気持ちになると、
何故か由梨の笑顔が頭に浮ぶ。


あの日、由梨に抱きしめられたことを
思い出してしまう。



いつまでもこんな関係は続けられない、
続けてはいけない。


でも、止められない・・・


一体俺は、何をしてるんだろう・・・



由梨・・・

俺、どうしたらええ・・・?


「はっ!? あかんあかん!」


俺は何を考えてるんや!
よりによって由梨に頼ろうとして!


バシッ! バシッ!


大和は自分の頬を両手で二回叩いた。


自分で解決せんとあかんことやねん!

でも、解決って言ってもなぁ・・・


俺はきっと、こんな関係でも捨てることはできないだろう。 






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