《完》極上☆SWEETS!!③ 〜トライフル・ドリーム〜
そうして爽介がコトリと
ワイングラスをテーブルに
置いたのを合図に、あたし
達はどちらからともなく
唇を重ねる。



アルコールの香りがする
キスは何だかいつも以上に
熱くて、あっという間に
自分の鼓動が速くなるのが
わかった。



なのに体を襲うのは、
椅子に座ってるのも大変な
くらい、ふわふわ浮い
ちゃいそうな感覚。



――やだな……あたしっ
たら、いつの間にか酔ってる?



それはワインにか爽介にか。



自分でもよくわかんない
けど――今夜はもう、これ
以上の憎まれ口や会話は
いいかなって、そんな気分。
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