近くて遠い君へ

「そんな事言って、場所、分かんないでしょ?

あたし探すってば。」


避けるように俺の顔を全然見ない。


なんでそんな避けるかな。

ムッとした俺はミナちゃんの手を掴むと勢いよく自分の方へと引っ張る。


ぐっと近付く距離。


「あのね、

こんな狭いとこに二人で居たら俺また何するか分かんないっつってんの。

この意味分かるでしょ、俺帰る気ないからさ。」


ミナちゃんの手を離すと、再び資料を探す。
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