近くて遠い君へ
「敦さん、苛つかないで」
あははと笑う岡崎に殺意すら沸いてくる。

「お前は優しいんだよ、優しすぎる。

ブレーキも上手くかけられる。

女は多少型破りで破天荒な方が堕ちるんだよな。」

「ヤっちゃえばよかったってこと?」
熱燗を一気に喉に流し込み、思ったことを口に出した。

「まあ、俺ならブレーキかけずアクセル全開でヤっちゃってましたけどね」
と、岡崎。
本気か冗談かコイツの場合分からない。


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