許されない、キスをしよう。
「…だけど、少しは成長できたかな?少しは…」
蒼に近づけたかな、そう言おうと思ったけれど、蒼の名前を出してしまうといけない気がして、私は言葉をつぐんだ。
「なにいってるのよ。あなたは十分成長したわ。…よく、スキャンダルにも耐えたと思う。」
いつもは厳しい言葉をくれる皆川さんが、そう言ってくれる。
「皆川さん…」
でも、どうして今こういう話題を出したのかな…?
疑問に思っていると、車が止まった。
「さ、着いたわよ。」
皆川さんの言葉に、私は気持ちを引き締めた。