【短】放課後、人魚が泳ぐ
昼休み…

「魚住…大丈夫か?」

一緒に屋上でお弁当を食べながら、聞いてみた。


「なんか…今日でこの先生の授業受けられなくなるし、この教室とも、友達ともお別れなんだ…って思ったら…」


そう言って再び、涙を流す。

「そっか…

留学期間伸ばすとかって…できないの?魚住のそんな顔見たくない…。」

俺は魚住の目に溜まる涙を拭った。

「それは…無理だよ。」

諦めたように呟く魚住は、遠くを見ていた。
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