今日も地球の上では☆3
≪回想≫
パシーン
「酷い! 最低!」
純一郎の頬を叩き、そう叫んでから走り去って行くのは……確か、純一郎の今の彼女……の筈。
いや、多分、もう『元カノ』なんだろうな?
また遭遇したくない場面を見てしまった。
「よっ、龍太郎」
純一郎は叩かれた頬を撫でながら、涼しい顔で俺の名前を呼んだ。
「『よっ』……って、おまえなぁ、一体、今年になって何回目なんだよ、彼女と別れたの」
純一郎とは高1の時、同じクラスで隣の席になったのをきっかけに親しくなった。
最初は髪をオレンジに染めていて、ヤンキーかと思って距離を置いていた。
けど、話してみると見た目の印象とは違い、成績優秀で頭が切れるのに気さくで、何故か俺とは波長が合って……高3の今となっては、お互い『親友』と言える存在になっていた。
ただし、唯一、純一郎の理解できないところは、女癖の悪さ。
この高校3年間で付き合った女の子の数は、途中まで数えていたけど、計測を断念してしまった位に多い。
付いたあだ名が『たらしの純』。
そんな噂を知っていても付き合う彼女が出来るんだから、純一郎の魅力って凄いんだろうか?
「酷い! 最低!」
純一郎の頬を叩き、そう叫んでから走り去って行くのは……確か、純一郎の今の彼女……の筈。
いや、多分、もう『元カノ』なんだろうな?
また遭遇したくない場面を見てしまった。
「よっ、龍太郎」
純一郎は叩かれた頬を撫でながら、涼しい顔で俺の名前を呼んだ。
「『よっ』……って、おまえなぁ、一体、今年になって何回目なんだよ、彼女と別れたの」
純一郎とは高1の時、同じクラスで隣の席になったのをきっかけに親しくなった。
最初は髪をオレンジに染めていて、ヤンキーかと思って距離を置いていた。
けど、話してみると見た目の印象とは違い、成績優秀で頭が切れるのに気さくで、何故か俺とは波長が合って……高3の今となっては、お互い『親友』と言える存在になっていた。
ただし、唯一、純一郎の理解できないところは、女癖の悪さ。
この高校3年間で付き合った女の子の数は、途中まで数えていたけど、計測を断念してしまった位に多い。
付いたあだ名が『たらしの純』。
そんな噂を知っていても付き合う彼女が出来るんだから、純一郎の魅力って凄いんだろうか?