今日も地球の上では☆3
「だって、何も自覚症状が無いし、生理だって先月ちゃんとあったし」



そう言ってから風花さんは、ハッとして口を押さえて、赤裸々に語った事に恥ずかしくなったのか、更に顔を赤くした。

それから、誤魔化すように慌てて言った。



「とにかく、別のオーラが見えるから赤ちゃんが出来た筈、って言われても、自覚症状が無いと分からないんだからね、純一郎さん」



風花さんの言葉に、俺は驚いて純一郎を見た。

純一郎はニコニコ笑って、幸せそうに風花さんを見ていた。



俺は純一郎の言葉に、聞き覚えがあった。

葵が娘のくるみを妊娠し、純一郎に会って報告しようと思った時の事だ。



『おめでとう。赤ちゃんが出来たんだろ?』……会ってすぐ、そう言われた。

俺達が驚いていると、純一郎が言ったんだ。

『葵の他に別のオーラが見えるから』……お医者さんもビックリのわざだよな?



だから、確信した。

順調に行けば、来年にはきっと、純一郎と風花さんに新しい家族が増えているだろう、と言う事を……。


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