Liar
『藍』
どうして影の私が藍の名前を知ってるんだろう……
ふと疑問がよぎったが、なにしろ頭がぼーっとする。
『なんでいつも一人にするんですか?
どうして一人でなんでもしようとするんですか?』
だんだんと影の輪郭がはっきりしてくる。
少女はやはり泣いていた。
『もう寂しいのは嫌なんです……独りぼっちは、』
そして、私も泣いていた。
『もう……イヤだよ……』
実感のない涙は頬を伝い、暗闇に消えていく。