虹色サイダー
「あの子達、悠斗君にあんな事言われたら・・・
もうしないかなって思ってね!いいでしょ、これ!!」
・・・・じゃあ、あんな事を言ったのは・・・
「莉音がいじめられないようにだよ?」
歌恋がそう言う。
「歌恋・・・・ありがとう!」
私はがばっと抱きつく。
「いえいえ・・・って言うか、お礼は悠斗君に。」
うん・・・・そうだよね。
「悠斗、ありがとう。」
私がそう言うと、悠斗は
「別に。」
と、照れたりするわけでもなく、
無表情で即答した。
・・・・まあ、悠斗らしいよ。
私は、何故きゅんとしたのかはわからない。
「莉音!今日は、フルート国語教室だって!」
「了解!!歌恋、ありがとう。」
だけど、まだ夏は、始まったばかり。
だから・・・・いつかは気づけるよね・・?
この気持ちに・・・・。