いつまでも君を見ている
え……?

一瞬腰が抜けるかと思った。

「あ、うん」

あぁ、そっか。

伊勢谷なりの、気遣いなんだ。

岡本さんに対しての。

「……優しいんだね」

「別に……。篠田、何しに来たの?中庭なんかに」

そうだ、ジャージ置きに来たんだ!

「ジャージ置きに来たんだ。中庭からの方が1組は近道でしょ?」

「ま、そうだけどな。じゃあ俺も行く。忘れ物思い出した」

「うん!」







目を光らせてる人がいるともしらずに、私たちはその場を去った。
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