いつまでも君を見ている
「で?それ、なに?」

「教室で話します」

「わかった」

迷惑、かけたくなかったんだけどなぁ……。




教室につくと、藍は真っ先に私に問い詰めてきた。

逃げる暇さえない……。

私は仕方なく封筒の事について話した。




「───まぁ、空手の関東大会常連の人だから大丈夫だと思うけど」

「はは……」

「でも、無理しないでね。なんか困った事があったらいってね」

「……うん……」

こういうとき、しみじみと友達っていいなぁと思う。

藍が親友でよかった…。

そのままチャイムが鳴り、藍は席につく。

先生が入ってきていつも通りHRが始まる。

放課後まではいつも通りに授業をした。
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