あわ玉キャンディ



「....元気出しなよ?和花...なんならまた合コン企画しようか?」

「いえ、結構デス」



顔を歪めて俯いたあたしを、楓なりに心配して励まそうとしてくれてるんだけろうけど。


今、新しい恋!って気持ちにはどうしてもなれないんだよね。


霧崎さんのこと嫌いだ、って思ったけど...。

やっぱり、考えるのは霧崎さんのこと。

簡単には忘れられない...。

好き″だった″って過去形には、まだできないんだ。




「男ってさ、女心わかってないよね...。和花の気持ち、すんごいわかるよ、あたし。」


アイスティーをすすりながら、浮かない顔して話す楓。


なんか今日、元気ないなぁ、楓。

ってあたしもそうだけどさ。


「レイくん...だっけ?......順調なんでしょ?」


< 153 / 190 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop