あわ玉キャンディ
まるで雨のように降り注がれるキス。
刹那に離れた唇が、角度を変えて何度も重なる。
かすかに開けた隙間から少しザラついたモノが入り込んできて、逃げ回る舌を執拗に絡め取る。
息つく暇も与えない――
激しいキスにクラクラする。
甘い痺れが体に襲って、立っていられなくなるくらいに。
今までにしたキスが、
子供のようなキスだったと思えるくらいに。
どことなく...
あのとき彼がくれた、
しゅわしゅわソーダの味がした。