届かない想い。
「ハァ…ハァ…ゴホッ!ゆ、う?」
北公園に着いた。
優は?優は一体どこ?
辺りを見渡しても優の姿はなかった。
え、北公園だよね?
…どこにいるのー?
「……美結。」
「…っ!優!」
優がいないから、近くのベンチに座って待っていると、後ろから優の声があたしを呼んだ。
「ごめん。…待った?」
「ううんっ!大丈夫…」
「そっか。」
「うん…」
……………………
気まずい。
どうしよう…どうしよう…
「あのさ…………」
「えっ?」
先に沈黙を破ったのは優だった
「…返事は、わかってるから」
「…え。」
「美結の気持ちはわかってる」
「優……」
でも…でも…
「返事は…ちゃんとする。」
「えっ…」
ちゃんとするって決めたから…
逃げないんだ。
きちんと…優の気持ちに返事をするんだ。