輝き
お兄ちゃんがそのまま覆いかぶさってきた。
恐怖で声が出せなくなった。
今までに見たこと無いお兄ちゃんの目つき。
いや・・・。
一度だけある。
あの小3の時の。
「いやぁっ!!」
手を跳ね除けようとするが大人の力には敵わない。
「抵抗するんだ」
「だって・・・こんなこと!!」
「兄弟なのに変って?」
「・・・うん」
「血は繋がってねぇけどな」
その瞬間背筋が凍った。
お兄ちゃんの不気味な笑い。
そして、初めてのキスを奪われた。

