恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
願い事
「ただいま~」

当麻くんとふたり、家の中に入って行く。

そしたら、お兄ちゃんが玄関に立っていた。




うわっ、すごいタイミング!

「お兄ちゃん、ただいま!」

焦りつつも、なにもなかったコトを装い、とりあえず笑顔を向けた。

「おぅ、遅くなるっつーから心配したぞ?

まさか……お前ら」

ビクーッ!!



お兄ちゃんは、私の匂いをクンクンかぐ。

「……ん~。さやは相変わらず、いい匂いだな」

……変態ですか?

「よし、次は当麻!」

お兄ちゃん、私たちがお風呂入ってきたかチェックしてるわけ!?

やっぱり……

ラブホを疑ってるんだ。

……入らなくって、ホントに良かった。




「……ん?」

お兄ちゃんは、当麻くんに顔を近づけ顔を歪めた。

「え、オレ臭います?」

当麻くん、やましいコトがないもんだから、余裕の表情。

だけど私は、

お兄ちゃんが、なにか勘づいたんじゃないかって思うだけで、

ビクビク……。



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