恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
「全く同じようにするのはムリだけど、私……ちゃんと覚えておく。

再現して、またいつか……ココでお爺さんに住んでもらおうね」


「こんなボロい店再現したって、客が寄りつかねぇっつの。

それに、最近ちょっと現実見えて来たっつーかさ。どんだけ頑張ったって……」

「弱気なんて、らしくナイよ?

いつも自信過剰で、なんでも可能にしちゃうのが……当麻くんでしょ」

「さや……」




ずっと頭を垂れていた当麻くんが、やっと顔を上げてくれた。

「せっかくお爺さんが元気になったんだから、当麻くんがヘコんでちゃダメだよ?」

「だな。さや、ありがとな。元気出てきた」

「うん。一緒に頑張ろうね」




当麻くんはホッとした表情になると、腕を伸ばして私を引きよせた。

「うわ、当麻くんの手……あったかい!」

「つーかさ。さやの体が冷えてんの。バカだな、上着着て出てこいよ」


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