恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
なんなのよ。

最初に私に触ってきたのは、そっちじゃない。

心配したのにそんな言い方されて、胸がズキッとする。




……そう言えば、今日の当麻くんがキララちゃんにしてた態度って、こういう感じ。

キララちゃん、めげてない風だったけど

……ホントは傷ついてるのかも。

好きじゃない悠馬くんにイヤな態度とられて、

こんなにも胸が痛むのに。




「……大丈夫?」

「カバンで殴るか? おー怖。当麻先輩のオンナじゃなかったら、ボコッてんぞ」

悠馬くんは一瞬私をニラみつける。

「……ウソ。悠馬くんはそーいうこと、しないよね?」

「は? するっつの。オレを甘く見んなよ」




きっと、すぐ殴るタイプのひとなら、とっさに手が出てるはず。

だけど……

悠馬くんは、少しも手をあげる雰囲気じゃなかったし。

口は悪いけど、女のひとを殴るとは思えないな。


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