恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
当麻くんはキララちゃんの所へ歩いて行って、無理やり腕を引っ張る。

「帰れ」って言ってイヤがるキララちゃんを、玄関まで連れて行ってしまった。

そのうしろ姿を、見送る私と悠馬くん。





「あ~あ、あんな乱暴にしなくてもいーのにな。アザでもできたら責任取れって言ってきそ~」

悠馬くんはキララちゃんを心配するどころか、舌を出して笑っていた。

……えっ、ちょっと? もしかして……。

「ワザとキララちゃんをここに連れてきたわけ!?」

「だったら、どーする?」

「最低……。そんなことして、当麻くんがここに住んでるのバレたらどうする気?」

「言わなかっただけマシだろ? ま、時間の問題だろ~けどな」

「じゃぁなんで悠馬くんがここに住んでることは言ったのよ」

「だって、事実だし。オレがこのウチの周りウロウロしてさ、当麻先輩と二股かけてるとか、ヘンな噂たてられるより、いいと思わねぇ?」

それはそうだけど……。

けど、なんか違う。



「悠馬くん、キララちゃんのこと気に入ったんじゃナイの? コンビニで……」

「は? まさか。あんな気ぃ強いオンナ、タイプじゃねぇっつの。顔はキレイだけどな~、性格が。

つーか、あのオンナ。既にオレらの学年で超有名人だから」

有名人!?




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