恋するキャンディ3私だけの甘々不良彼氏
数日後の放課後……

グラウンドで、応援合戦の初練習があった。




当麻くん率いるグループは、ウチのグループのとなりでやってる。

前に立って、当麻くんはニラミをきかせていた。

……そんな表情してたら、オンナのコが怖がっちゃうよ!?

自分のグループのことより、当麻くんのグループのことが気になって仕方がナイ。




「皆川さん、よそ見しない!」

うわ、ウチの団長に怒られちゃった。

1年生から順に10人ずつ横に並んでいて、3年の私はうしろの方の列なんだけど、

みんなが一斉に私の方を振り向いた。

……うわぁ、最悪。

うつむき、顔を隠す。




「皆川だって……ウチらのグループってマジだったんだ?

当麻先輩の彼女? えー、顔がよく見えないよ」

うわ……なんか私の話されてる?

うつむいて、よかった……。

「1年女子、しゃべってないで、前向けよ~」

ウチの団長の声で、静かになるオンナのコたち。

……今うわさしてたコって、1年だったんだ。


< 375 / 471 >

この作品をシェア

pagetop