手のひらの温度



「あぁ、そうだ。忘れるとこだったw」


彼は笑う

この男、背高ぇな。



「お前が担いでるのベースだよね?」



「はい、そうですけど」



「あーやっぱね、バンドとか組んでんの?」



「組んでませんよ」



「よし、じゃあ決定。今日からお前は僕らのバンドのベースね♪」





「…………はぁ!?」


思った事がそのまま口に出た


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