モテ彼×ブキヨウ彼女
足の長い神崎君に、必死で歩幅を合わせながら、ひたすら走る。
いつの間にか、駅の改札から出ていて、着いた先は、駅から少し離れた所にある自転車置き場だった。
「ハァハァ…
ごめんね、強く引っ張り過ぎた…」
「ハァ…
ううん…ハァ…平気です」
でも、ちょっと待って?
手…掴まれたままっ!!
それを意識した途端に、あたしは真っ赤になった。
触れている手が、
さっき近付いた顔が、
そして、神崎君の声をすぐそばで聞いた耳が…
熱い―――…。