モテ彼×ブキヨウ彼女
あぁ、もう。
会話が全然続かない。
でも、ここは…あたしが返事するところなんだよね?
でも、返事って…。
その時、そばで見ていた一人の男性が、呆れたように言った。
「ったく、いつまで待たせるんだよ。
さっさと返事しろっつーの!」
それを聞いた他の人も、次々と野次を飛ばす。
「そうだよ!相手はあの神崎君だよ?迷う理由が分からない!」
「あの娘、調子に乗ってるんじゃない?」
――ピシッ…
あたしのこめかみに、漫画によくある怒りマークが浮かび上がるのが分かった。
誰もアンタらのことなんか、待たせてないからっ!
っていうか、そっちこそ、さっさと何処かに行ってくれないかな?
あたしは、声の聞こえてきた方を、キッと睨み付けた。
すると、今まで黙っていた神崎君が、ソワソワしながら口を開いた。
「あの…!!」
ぐいっ…――!
「ぎゃあっっ!!」